• おかねネットは生命保険や投資信託の販売をしないFPオフィス・モリタによるマネーの情報サイトです

貸付でも条件を満たせば返済免除。東京都の受験生チャレンジ支援貸付事業。

 塾の費用と受験料を支援する制度です。2022年9月から、専用サイトも登場。新キャラクター「チャレニャン」が紹介しています。

●中学3年生と高校3年生に塾費用や受験料を貸し付け

 受験生チャレンジ支援貸付事業は、一定所得以下の世帯の子供を支援することを目的として、東京都社会福祉協議会が実施する制度です。貸付金には「学習塾等受講料貸付金」と「受験料貸付金」の2つがあります。

 「学習塾等受講料貸付金」は、中学3年生と高校3年生が対象です。入学試験に備えるために必要な学習塾や通信講座等の受講費用を貸し付け(家庭教師は対象外)、限度額は200,000円です。

 「受験料貸付金」は、高校・大学等の受験料の貸付です。中学3年生の高校受験料の限度額は27,400円、高校3年生の大学受験料の限度額は80,000円です。

●中途退学者や浪人生も対象。入学すると返済免除に

 中学3年生、高校3年生だけでなく、高校・大学等中途退学者、高卒認定試験合格者、定時制高校4年生、浪人生、編入希望者等も対象です。ただし、申込日の年度始め(4月1日)に20歳未満であること、都内に引き続き1年以上在住していること等が条件になります。

 どちらの貸付金も1人の子供について複数年に渡る利用はできません。例えば、高校3年生時に利用すると、その後の浪人生時には利用できません。中学3年生のときに貸付を受け、高校3年生で再度申し込むことは可能です。

 高校や大学に入学すると、免除申請書を提出することによって返済が免除されます。ただし、入学しなかった場合には返済する必要があります。返済回数60回を上限に、無利子で毎月返済していきます。

●世帯の合計所得金額や資産等の要件がある

 貸し付けを受ける人が所得などの要件を満たしている必要があります。世帯の総収入または合計所得金額が一定の基準以下であることが必要で、収入の種類(給与、年金、事業所得等)や世帯人数等によって基準が決められています。
 例えば、給与収入と年金収入の場合、世帯人数4人の一般世帯では3,864,000円以下、世帯人数3人のひとり親世帯では3,788,000円以下となります。
 その他にも、「預貯金等資産の保有額が600万円以下」、「土地・建物を所有していない(現在居住している場所は除く)」、「都内に引き続き1年以上在住」等の要件を満たす必要があります。

制度の詳細は、専用Webページで確認できます。

東京都社会福祉協議会「受験生チャレンジ支援貸付事業サイト」
https://jukenchallenge.jp/

受験生チャレンジ支援貸付事業貸付金の申込や相談の窓口は、区市町村の窓口となります。申込の受付は4月1日から始まりますが、最終の締切日は窓口ごとに異なるので、早めに確認することをおすすめします。